お家の床の仕上げと言えば…
・畳
・大理石、自然石
・クッションフロアー材(ビニール樹脂等)、ビニールタイル
・陶器タイル
そして、最も普及していると思われる
・木質フローリング!
今回はこの『木質フローリング』についてご紹介します!
木質フローリングにも数種類あり、大きく分けて2種類あり
1.合板フロアー
名前の通り合板基材の上に突板(木材を薄くスライスしたもの)やオレフィンシートで木目や石の柄を印刷再現したもの(シートフロアーと呼ばれたりする)
下の写真はシートフロアーの表面です。

表面から見る分には本物の木の様に見えますが

断面は合板(ベニヤ板)そのものです。オレフィンシートや突板の場合でも木目に見える部分は表面から0.2o〜0.3oの厚みで、その下は合板です。
2.無垢フローリング材
こちらはフローリングの厚み分全て1種類の樹から作られているフローリング材です。写真はナラのオイル仕上げをしたフローリング材です!

合板フロアーの再現性が進歩しているので、写真で表面から見ただけでは判別しづらいと思われるかもしれませんが、もちろん質感は全然違います!下の写真は断面です。

この様に断面は年輪そのままです。
合板フロアーの色の違いは表面の0.2o部分の突板を何色にするかだけで、その下12oは共通の合板基材そのままですが、無垢フローリングの色は基本木材その物の持っている色あいがそのまま出ます!
下の写真はイタヤカエデ

かなり白っぽい色ですが、オイルフィニッシュでもちょっと濃く見えてきますし、経年変化でも少しずつ飴色に変化して行く楽しみがあります。次の写真はウォールナットです


この様に15o全てが濃いブラウンです!表面の写真は無塗装の状態ですので、こちらもオイルフィニッシュで仕上げるともっと濃く変化します。
合板フロアーの特徴は
・価格が比較的安価な商品からある(普及品から高級品まで沢山の種類があります。高級品は無垢フローリングを超える価格になる場合もあります。)
・物凄く珍しい超高級樹種を仕上げに使い易い
・大理石の様な自然石調の仕上げを木材と同様の施工法で出来る
・寸法が1枚あたり30p×182pと無垢フローリングの9p〜12p×182pに比べて大きいため施工スピードが速い
・基材が合板なので、施工後の寸法変化が少なく安定している
・耐キャスター傷や耐打撃傷性能が高い商品もある。
と、色々な長所ありますが、よ〜く見ると殆ど
無垢フローリングの代替え品なのですね。勿論性能的にすごく良くなっている部分もあるのですが…
あっ!結構無垢フローリングの短所って多いですね…
でも、でも、本物の素材には最大のメリットがあるのです!
傷が味になる!自らヴィンテージに仕上げて行ける喜びはシンプルな素材にしかありません。
完成したその時が一番綺麗で、30年以上かけてひたすら劣化し続けてゆく建材と
そこに住む家族と共に熟成してゆく建材
あなたの住まい創りにふさわしい材料はどちらでしょう?